生命システム工学実験1日目
本日は2年生の「生命システム工学実験2」の初日でした。
研究棟の学生実習室と講義棟のPC室に分かれて、それぞれ実習を行いました。
まず実習室では、研究室メンバーが事前に準備した試料を各実験台に配置し、実験の準備を整えたました。
学生はそれぞれ少人数の班に分かれて、研究室メンバーから実験内容の説明が行われました。
実験内容は、タンパク質の性質(大きさ、電荷、折れたたたまり)をポリアクリルアミドゲル電気泳動 (PAGE) 実験を使って分離・解析するものでした。今回は未変性のネイティブPAGEと変性処理を行ったSDS-PAGEの2種類のゲルを用いて、同じサンプルがそれぞれの条件でどのように泳動されるかを観察しました。
試料には耐熱性蛍光タンパク質TGPを使用し、融合タグのあるものとないものを分子量マーカーとともに泳動しました。泳動後はまず蛍光観察を行い、その後クマシー染色でタンパク質のバンドを可視化しました。
一方、PC室では、別の研究室メンバーがソフトウエアの操作方法や実習手順の確認を行いました。
PC室のレイアウトは昨年より変更され、2人がけの机にパソコン用電源タップが整備されています。
各学生は自分のパソコンを使ってタンパク質の分子構造データベースである、PDBからデータをダウンロードして、実習で使用するTGPタンパク質の構造や分子量、等電点の推定を行いました。
今回の実習を通じて、学生たちはゲル電気泳動の手順や原理を学び、タンパク質の性質について実験で確認しました。また、パソコンを使って分子構造の解析を行い、実験で扱うタンパク質の機能と構造の関連性について理解を深める機会となりました。
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