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生命システム工学実験2・2回目

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 11月3日
  • 読了時間: 2分

本日は、2年生の「生命システム工学実験2」の2日目を実施しました。


先週はPC室での検索や解析を中心に、タンパク質の構造や性質についてデータベースを用いて学びました。

今週は学生実習室に移り、先週学んだ内容を実際の実験を通して確かめる日となりました。


まず私から、先週の復習と本日の実験の目的について軽く説明を行い、その後、各班で実験計画を立てました。学生たちはサンプルを目的の濃度に希釈して、濃度ごとの違いを電気泳動で比較します。


今回使用したサンプルは、通常の緑色蛍光タンパク質(GFP)と耐熱性緑色蛍光タンパク質(TGP)の2種類です。

分析方法としては、タンパク質をそのまま泳動するネイティブ電気泳動とSDS界面活性剤で処理するSDS-PAGE

の2手法を比較し、タンパク質構造と蛍光の変化を観察しました。

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各班では、希釈操作、試料のローディング、電気泳動、そしてクマシー染色・脱色までを行いました。初めてアクリルアミド電気泳動に取り組む学生も多く、最初は試料をウェルに入れる操作に緊張している様子でしたが、次第に慣れ班ごとに協力しながらスムーズに作業を進めていました。

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泳動後には、処理条件による蛍光の違いや染色されたバンドのパターンを観察しながら、活発な議論が行われていました。先週実際に構造や特徴を理解していたからか、今回の実験を通して、立体構造と機能の関係を体験することができました。

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全2回の実習を通じて、学生たちは生体分子を「見る」「調べる」「確かめる」という一連の流れを体験しました。

今回の経験が、来年度以降の実験やその後の研究室での学びの基盤となることを期待しています。


これで、今年度の2年生の「生命システム工学実験Ⅱ」は無事終了しました。

学生の皆さん、二週間の実習、本当にお疲れさまでした。


これからは、今回の結果をレポートとしてまとめる作業が待っています。

皆さんがどのように考察をまとめるのか、読むのを楽しみにしています。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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