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構造生物化学実験・初日

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 2 日前
  • 読了時間: 2分

昨日の2年生「生命システム工学実験2」に続き、本日から3年生対象の「構造生物化学実験」が始まりました。


今年は123名の学生が18の班に分かれて実習を行います。開始前には取りまとめ役のM2学生から本日のスケジュール確認があり、全体の雰囲気も引き締まりました。

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続いて、私から実習全体の流れと意義についてイントロダクションを行い、その後、各班をサポートするTAを紹介しました。

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昨年は全体説明の中でソフトウェア「SnapGene」の操作を一括で解説しましたが、今年は班ごとに分かれてクラウドツールBenchlingを使用し、より実践的に作業を進める形式としました。

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初日のテーマは 組換えベクターの設計 です。各班はBenchlingを用いて、実習で実際に使用する5種類のベクターを作成しました。一部の班ではBenchlingアカウントへのアクセスに手間取る場面もありましたが、TAのサポートによって大きな遅れもなく全体を終えることができました。昨年と比べるとむしろ順調に進み、予定よりも早く終えることができたほどです。

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休憩を挟んだ後には、学部4年生の学生による研究室紹介がありました。各研究室の雰囲気や研究内容を直接聞ける貴重な機会となり、受講生にとって進路を考える上でも参考になったと思います。その後、次回実習の内容確認を行い、初日は無事終了しました。

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今回作成したベクターは、この後のDryパート(AlphaFold3による構造予測やDiscovery Studioでの解析)やWetパート(組換えタンパク質の発現・精製)で実際に使用されます。

学生たちは、単にベクターを作図するだけでなく、タグや切断部位を導入する意味を理解し、次の実験を見据えた設計の重要性を学ぶことができました。

次回はこれらのベクターをもとに、AlphaFold3による立体構造予測を行い、タンパク質の構造と機能の関係をさらに深く探っていきます。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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