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構造生物化学実験・4日目

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 11月4日
  • 読了時間: 2分

今週は、先週とはウェット実験とドライ実験の担当場所を入れ替えて実施しました。

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実施内容自体は同じですが、順序が異なることで学生たちの取り組み方にも違いが見られました。

先週ドライ実験を行った班は、すでに構造予測や分子シミュレーションを経験しているため、実際にタンパク質を扱う際に、「どのような立体構造で、どのように作用するか」をイメージしながら実験に臨むことができていました。

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一方、先にウェット実験を経験した班は、実際にタンパク質の可溶性や精製過程を観察したうえで構造予測に取り組んでおり、計算結果を実体験と結びつけながら考察する姿勢が見られました。

どちらを先に行うかによって理解の深まり方が異なるため、今後の学生の感想やレポートでの考察が楽しみです


今年は昨年から内容の大幅な改訂を行っており、時間配分や手順、注意点など、最初の週で見つかった課題が見えてきました。実習前には全体で確認を行い、その後、各班に分かれて実験・解析を開始しました。


実験室では、タンパク質の可溶性の評価を行い、ヒスタグのアフィニティ精製を実施しました。

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ドライ実験では、先週に引き続き構造予測の補足説明を行い、得られた構造モデルの解釈や、構造予測法の限界についても触れました。

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解説の後は、各班のTAが中心となって学生たちとともに解析を進めました。

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ウェットとドライの両パートを通して、学生たちは「構造と機能を結びつけて理解する」構造生物化学の本質を体験しています。

次回はいよいよ最終日。これまでに得られた成果を整理し、実験全体のまとめへと進みます。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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