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新年最初で、今年度最後の講義

年が明けて最初の講義を行いましたが、これが同時に今年度最後の講義となりました。

毎年のことながら、少し感慨深いものがあります。


3年生の選択科目「構造情報生物学」で、この講義では期末試験を行わず、代わりに冬季休暇中に課題を課しています。今年度の課題は、11月から学び始めたX線結晶構造解析を用い、実際の実験データを使った構造解析です。


課題は、同じ実験データを用いてどこまで解析を進められるかを競うコンテスト形式で行いました。学生たちは解析ソフトウェアを駆使しながら、構造の精密化と立体構造決定に挑みました。解析の過程では、電子密度データの解釈に悩むことも多かったと思いますが、それらを乗り越えることで大きな成長が見られたように思います。


講義の最後には、コンテストの結果発表と表彰を行いました。優秀者には、ささやかながら私からチョコレートをプレゼントしました。さらに、授業の締めくくりとして、毎年恒例の集合写真も撮影しました。少人数だった今年度のクラスならではの、和やかな雰囲気の写真となりました。


今年度は例年に比べて受講生が少なく、理科大では珍しい少人数授業となりました。しかし、少人数ならではのきめ細やかな指導が可能となり、一人ひとりの進捗や理解度をじっくりサポートできたことは大きな利点でした。


X線結晶構造解析のスキルや経験は、卒業研究や今後の研究活動において必ず役立つものです。この講義を通じて得た知識や技術が、皆さんの将来の研究の基盤となることを期待しています。


15週間にわたる講義、本当にお疲れさまでした! 学生の皆さんの努力と熱意がこの講義を充実したものにしてくれました。これからも自信を持って挑戦を続けてください。そして、また皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。


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Tokyo University of Science

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© 2020 by Tatsuya Nishino

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