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2026年度生化学川柳第十四週目優秀川柳賞/2026Biochemistry Haiku prize week14

  • 3 日前
  • 読了時間: 3分

更新日:7 時間前

先週は、期末試験前最後の講義として、「生体エネルギー論と生化学反応のタイプ」について学びました。


これまで13週間にわたって学んできた糖質、脂質、タンパク質、核酸は、それぞれ独立した分子ではありません。生命活動は、物質とエネルギーが絶えず循環する一つの大きなシステムとして成り立っています。その始まりとなるのが太陽のエネルギーです。植物やシアノバクテリアは光エネルギーを利用して、二酸化炭素や窒素源から糖やアミノ酸を合成します。さらに、それらを材料として核酸やタンパク質など、さまざまな生命分子を作り出しています。

一方、私たち動物は太陽エネルギーを直接利用することはできません。そのため、植物や動物を食物として摂取し、糖質やタンパク質、脂質から生命活動に必要なエネルギーと材料を得ています。食事として取り込まれた栄養素は、まず消化によって単糖やアミノ酸などの小さな分子へと分解(異化)されます。その後、細胞内で必要に応じて再びタンパク質や核酸、生体膜などへと再合成(同化)され、生命活動に利用されます。この一連の流れの中心となるのがATPです。糖や脂質を分解して得られたエネルギーはATPとして蓄えられ、ATPは物質の合成、細胞の運動、情報伝達など、あらゆる生命活動のエネルギー源として利用されています。


講義では、生物も熱力学の法則に従うことを学びました。生命は秩序だった構造を維持していますが、そのためには常にエネルギーが必要です。熱力学第一法則と第二法則を理解することで、生体内でATPがなぜ必要なのか、生化学反応がどのように進むのかを考えることができます。さらに、生体内で起こる反応は、炭素–炭素結合の形成・開裂、異性化・転位・脱離、フリーラジカル反応、官能基転移反応、酸化還元反応など、いくつかの基本的な反応の組み合わせで成り立っていることも学びました。こうして振り返ってみると、この13週間で学んできた内容は、単に分子を個別に覚えるためのものではありません。太陽のエネルギーから始まり、物質が合成され、分解され、ATPを介して再び生命活動へとつながっていく。その一連の流れこそが、生化学という学問の本質なのです。


さて、先週の優秀川柳は以下の五句です。


-部屋と宇宙 放っときゃ増加 エントロピー

-自由でも 課題があれば 負の世界

-ATP 今日も誰かの 背中押す

-電子なら 渡せるのにね この想い

-共鳴し 友も私も 高得点


今回も、生化学の概念を日常生活に重ね合わせた、ユーモアあふれる作品が数多く集まりました。特に「エントロピー」「ATP」「電子伝達」「共鳴」といった専門用語が、それぞれの意味をうまく表現しており、講義内容への理解の深さが感じられました。

今回のイラストでは、太陽のエネルギーから生命分子が生み出され、それらが栄養として取り込まれ、ATPを介して生命活動を支えるまでの流れを一枚にまとめています。これまで学んできた内容を振り返りながら眺めてみると、それぞれの分野が一つの生命システムとしてつながっていることを実感できると思います。


いよいよ今週は期末試験です。これまで学んだ内容をもう一度整理し、それぞれの分子や反応がどのようにつながっているのかを意識しながら復習してみてください。皆さんの健闘を期待しています。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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