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2026年度生化学川柳第六週目優秀川柳賞/2026Biochemistry Haiku prize week6

  • 6月3日
  • 読了時間: 2分

先週は酵素について学びました。


私たちの体の中では、数えきれないほど多くの化学反応が絶えず進んでいます。その反応を、必要なときに、必要な場所で、無理のない条件のもとで進めているのが酵素です。ほとんどの酵素はタンパク質からできており、自分自身は消費されることなく、反応の速度を大きく高める触媒として働きます。なお、一部には触媒活性をもつRNAも知られています。


酵素は反応そのものの平衡を変えるのではなく、反応が進むために越えなければならない活性化エネルギーを下げることで、反応を起こりやすくしています。また、酵素が特定の基質を選んで結合すること、補因子や補酵素の助けを借りて働くものがあること、基質が結合することで酵素の形が変わる誘導適合、そして反応速度をどのように調べるかという酵素速度論の考え方にも触れています。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


– 高い山 酵素で楽に 登りきる

– アツイとね 酵素もわたしも 失活よ

– ホロ酵素 人の手を借り する労働

– 基質(キミ)だけを 選んでしまう 特異性

– 変身だ 誘導適合 君のため


今回も、それぞれの句の中に講義で学んだ内容がうまく織り込まれていて、とても印象的でした。

酵素が反応のハードルを下げてくれること、温度の影響で構造が崩れてしまうこと、補因子や補酵素を必要とするホロ酵素の姿、基質特異性、そして誘導適合による構造変化まで、少し難しい内容がやわらかい言葉で表現されていて、学生の皆さんが自分なりに理解を深めようとしている様子が伝わってきました。


本来であれば教室で皆さんの表情を見ながら講義を進めたかったのですが、今回は台風の接近により、久しぶりのオンデマンド動画配信となりました。対面でのやり取りはできませんでしたが、それぞれが自宅や移動先など安全な場所で無事に視聴し、学習を進めてもらえていたら何よりです。こうした状況でも学びを止めずに続けていくことは、簡単なようでいて大切なことだとあらためて感じました。


来週は中間試験です。これまで扱ってきた水、アミノ酸、タンパク質の構造と機能、そして酵素の内容まで、少しずつ積み重ねてきた理解を確かめる機会になります。焦らずに復習を進めて、しっかり準備して臨んでください。皆さんの健闘を期待しています。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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© 2020 by Tatsuya Nishino

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