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2026年度生化学川柳第五週目優秀川柳賞/2026Biochemistry Haiku prize week5

  • 5 日前
  • 読了時間: 2分

先週はタンパク質の機能について学びました。


私たちの身体の中では、実にさまざまな種類のタンパク質が日々働いています。体の形を支えるもの、物質を運ぶもの、異物を認識するもの、筋肉の動きに関わるものなど、その役割はとても多彩です。講義では、球状タンパク質の機能として、分子の貯蔵、運搬、防御、筋収縮、生体反応などがあることを学びました。


その中でも今回は、酸素を運ぶヘモグロビンを中心に、タンパク質がどのようにリガンドと結合し、その結合がどのように調節されるのかを見ていきました。ヘモグロビンは、酸素が1つ結合すると次の酸素が結合しやすくなる協同性を示し、肺では酸素を受け取り、組織では放しやすくなるよう巧みに働いています。さらに、pHや2,3-BPGによって酸素親和性が変化することで、体の中で必要な場所へ酸素を届けやすくしていることも学びました。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


–ヘモグロビン ゆるんだ隙に 酸素イン

–一つ乗り 次も続けと 協同性

–高山は BPGで 息つなぐ

–離さない ヘモグロビンの 重い愛

-リガンドが ガチ恋してる 受容体


講義で扱ったキーワードがそれぞれの言葉でのびのびと表現されていて、とても印象的でした。

ヘモグロビンの構造変化や協同性、2,3-BPGによる調節、そしてリガンドと受容体の相補的な結合まで、学んだ内容を自分なりの感覚で捉えようとしている様子が伝わってきました。


以下の図は、成人型ヘモグロビンと胎児型ヘモグロビンを比較したものです。

成人型ヘモグロビンはα2β2、胎児型ヘモグロビンはα2γ2の4量体で、β鎖の代わりにγ鎖を含む点が異なります。 胎児は肺呼吸をしないため、胎盤を通して母親から酸素を受け取る必要があります。そのため胎児型ヘモグロビンは、母体側よりも酸素を受け取りやすい性質をもち、母親から胎児への酸素移動を支えています。

ヘモグロビンのように似たお互いに非常に類似したタンパク質でも、配列や構造の違いが機能に大きく影響します。こうした違いが生理機能を支えていることを考えると、タンパク質の世界の奥深さをあらためて感じます。


タンパク質の機能の学習は、この先の生化学の理解にもつながっていきます。

身近な「呼吸」という現象の背後にも、タンパク質の精巧なしくみがあることを感じてもらえたらうれしいです。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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© 2020 by Tatsuya Nishino

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