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2026年度生化学川柳第七週目優秀川柳賞/2026Biochemistry Haiku prize week7

  • 5 日前
  • 読了時間: 3分

先週は、糖と糖鎖生物学について学びました。

今回は、台風が通過していく中で、久しぶりのオンデマンド講義となりました。大雨の中、ゼミ室で講義内容を録画・録音しましたが、久しぶりだったためか、1回目の録画では自分のマイクを入れ忘れてしまい、あとで確認すると音声がまったく入っていませんでした。気を取り直して録り直し、オンラインサイトにアップロードできたのは講義開始予定の5分前という、かなりぎりぎりのタイミングでした。画面の向こうで待っているであろう皆さんの姿を思い浮かべながら、私自身もお昼ご飯で糖分補給をしておりました。体の中では酵素がしっかり働いて、午前中に消費したエネルギーを補ってくれたことと思います。


さて、糖はエネルギー源として重要であるだけでなく、細胞表面やタンパク質・脂質に結合した糖鎖として、細胞どうしの認識や情報伝達、免疫などにも深く関わっています。身近な分子でありながら、生命現象のさまざまな場面で大切な役割を果たしていることを見ていきました。卓上の砂糖は非常に安定で、そのままではエネルギーになりませんが、燃やせば炎が上がりますし、食べれば甘みを感じて元気が出ます。糖は甘いだけではなく、植物や昆虫の骨格、私たちの関節や軟骨の材料にもなっていますし、血液型を決めるのも糖鎖です。さらに、ウイルスや細菌が細胞表面の糖鎖を手がかりに侵入や感染を行うこともあり、糖鎖を理解することの大切さがよくわかります。


講義では、単糖が直鎖型と環状型の間を行き来し、アノマーやピラノース型・フラノース型といった立体化学をもつこと、さらにグリコシド結合によって二糖や多糖がつくられることを学びました。また、多糖にはエネルギー貯蔵に使われるグリコーゲンやデンプンだけでなく、セルロースやキチンのように構造を支えるもの、ヒアルロナンやコンドロイチン硫酸のように細胞外マトリクスを形づくるものもあります。加えて、糖タンパク質や糖脂質、プロテオグリカン、レクチンなどを通して、糖が「情報分子」として働くことも扱いました。糖はタンパク質と比べても種類が多く、分岐の仕方も非常に多様であるため、解析が難しい一方で、それだけ豊かな情報を担っていることが印象的でした。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


-C1の 気分次第で アノマー化

-冷えるほど ピラノース型 甘さ増す

-君の手と 僕の手1-4 グリコシド

-単糖が とうとう結ばれ 多糖の輪

-肝臓に 僕のエナジー 詰まってる


どの句も、糖の構造や性質の特徴をうまく捉えたものになっていました。アノマー炭素、環状構造、グリコシド結合、多糖、そしてエネルギー貯蔵と、講義で扱ったキーワードがやわらかい言葉の中に自然に入っていて、とても印象的でした。


今回は対面で皆さんの表情を見ながら話すことはできませんでしたが、それぞれが安全な場所で無事に受講し、学びを進めてもらえていたら何よりです。次回は中間試験です。これまで学んできた内容をしっかり振り返って、落ち着いて実力を発揮してもらえればと思います。

 
 
 

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Tokyo University of Science

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© 2020 by Tatsuya Nishino

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