top of page

2026年度バイオインフォマティクス川柳・第三週目優秀作品

10月21日
読了時間: 2分

更新日:10月23日

先週のバイオインフォマティクスの講義では、配列解析の2回目として、複数の配列を同時に比較する「多重配列アラインメント」について学びました。


2本の配列を一対一で比較する場合には、動的計画法を用いて一致・置換・挿入・欠失を考慮しながら最適な対応を求めたり、ハッシュ表などを利用して配列をいくつかのブロックに分け、高速に似た領域を探したりすることができます。


しかし、比較する配列の本数が増えると、考えなければならない組み合わせが一気に増え、計算量も非常に大きくなります。そこで実際の多重配列アラインメントでは、似ている配列から順に並べていく累進法や、いったん作成したアラインメントを繰り返し修正して改善していく逐次改善法など、計算量を抑えながら良いアラインメントを得るための工夫が使われています。


もう一つ重要なのが「重み付け」です。近縁な配列が多数含まれている場合、それらの情報が過度に強く反映されてしまうことがあります。そこで、よく似た配列の影響を弱め、遠縁な配列の情報も適切に反映されるように重みを調整します。こうすることで、単に多数派の配列を見るのではなく、進化の過程で長く保存されてきた特徴や、機能に重要な共通部分を見つけやすくなります。


また、講義では隠れマルコフモデル(HMM)についても扱いました。配列上の一致だけでなく、挿入や欠失といった状態を確率的に表現することで、配列の特徴をより柔軟に捉えることができます。

さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


-SPを 重みでならす 遠近差

-何度でも 直して高める アライメント

-遠縁も SPスコアで 重み付け

-Matchせば スコア加わり 火も灯る

-進化経て 変わらぬ場所に 意味がある


今回も、講義で学んだ専門的な内容を、それぞれの視点でうまく川柳に表現してくれました。特に今回は、重み付け、アラインメントの改善、隠れマルコフモデル、進化と保存性など、講義の重要なポイントが多く盛り込まれています。


計算方法を覚えるだけでなく、「なぜその計算をするのか」「何を知るための方法なのか」を自分の言葉で表現することは、理解を深めるうえでも大切だと思います。


 
 
 

コメント


Tokyo University of Science

  • Facebook Clean Grey
  • Twitter Clean Grey
  • LinkedIn Clean Grey

© 2020 by Tatsuya Nishino

bottom of page