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2025年度生化学川柳第十六週目優秀川柳賞/2025Biochemistry Haiku prize week16

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 8月6日
  • 読了時間: 2分

先週は、前期の締めくくりとして期末試験を実施しました。


出題範囲は、中間試験以降に学んだDNAやゲノム、脂質や生体膜、シグナル伝達と生化学反応、そして7月初めに実施したスーザン・ツタカワ先生の特別講義までを含みます。


例年、期末試験では「私たちのゲノムがいかに巧妙に細胞の核内に収納されているか」を実感してもらうため、宇宙探査計画と絡めた問題を出題しています。

今年は、アメリカNASAの探査機ボイジャー1号を題材にしました。ボイジャー1号は1977年に打ち上げられ、木星や土星などの探査を経て、2012年に人類史上初めて太陽圏を離脱しました。2025年現在も航行を続けており、2026年11月には地球から約一光日(259億キロメートル)の距離に到達する見込みです。

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以下の写真は1990年、当時地球から最も遠い約60億キロメートルの位置から撮影された「ペイル・ブルー・ドット(淡い青い点)」と呼ばれる有名な一枚です。これはSF作家で天文学者のカール・セーガンの提案により撮影されました。画像の中の地球は一ピクセルにも満たない小さな点ですが、この点の中で人類を含むすべての生命活動が営まれています。

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白い光の帯の中に小さな淡い青い点(ペールブルードット)が見えています。


カール・セーガンは『コスモス』や『コンタクト』などの著作で知られていますが、この写真の提案には、「このかけがえのない小さな地球を大切にすべきだ」という強い想いが込められていたのでしょう。

興味のある方はNASAの解説ページをご覧ください。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


-一学期 命をかけた 生化学

-期末試験 山場を超えて 一安心

-テスト後に ATPすら 枯れ果てた

-生化学 ついにやり遂げ 感無量

-この後も レーニンジャー下が 待っている!


今年度の「生化学I」と川柳の発表は、これで最後となります。

特別講義の関係で例年よりも1週多い授業となり、内容も盛りだくさんでした。今回学んだ知識や視点が、皆さんの今後の学びや研究に少しでも役立てば嬉しく思います。


それでは、どうぞ良い夏休みをお過ごしください。

 
 
 

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