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2025年度生化学川柳第十五週目優秀川柳賞/2025Biochemistry Haiku prize week15

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 7月30日
  • 読了時間: 2分

先週は生体エネルギー論と生化学反応のタイプについて学びました。

私たちの体内では日々外界より取り込んだ栄養分を体内で分解して、ATPやNADHが生成されます。

このようにしてできたATPやNADHにより、タンパク質や核酸、脂質が合成されます。


ATPは高エネルギーリン酸結合を持つ一方、リン酸同士が負電荷で互いに強く反発するため、単体では極めて不安定です。

その安定性に欠かせないのがマグネシウムイオン(Mg²⁺)です。

ATPとマグネシウムイオンは強固に結合し、ATPの加水分解においては、マグネシウムに配位した水が求核反応を介してγリン酸を切り離すことでエネルギーを放出します。


以下は、ATPとMg²⁺の手をつないでいる様な模式図と、実際にリン酸とMg²⁺が配位している立体構造図です。

構造上、Mg²⁺がリン酸鎖を包み込むように配位している様子がよくわかります。

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さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。

ATP Mgイオンで 安定化

テスト前  「これは出ないね」  それが出る

高いのか 私の部屋の エントロピー

生きるとは 秩序つくって 散らすこと

夢の時間 ペアと話すも もう会えぬ


来週はいよいよ 期末試験 です!

範囲は中間試験以降に学んだ「DNA/脂質/シグナリング/生体エネルギーと代謝」およびツタカワ先生の特別講義も含まれます。これまでの学びを整理し、体調を整えた上で、しっかりと試験に備えてください。


 
 
 

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