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2025年度生化学川柳第一週目優秀川柳賞/2025Biochemistry Haiku prize week1

  • 執筆者の写真: nishinotatsuya
    nishinotatsuya
  • 4月23日
  • 読了時間: 2分

先週よりスタートした「生化学1」の講義。

生化学とは「生物の化学」。細胞を中心に、生命活動を支える分子やエネルギー変換、遺伝子の情報伝達、進化の原理まで、幅広い視点で理解を深めていきます。

初回では、生体分子の立体構造や、細胞の階層的な構造、そしてエネルギー共役反応(ATPを介した吸エルゴン・発エルゴン反応の組み合わせ)なども紹介しました。


なお、今回の講義に関連して、Drew Berryによる「目に見えない生命活動」のアニメーション(TED Talk)も紹介しました。興味がある方はぜひ以下のリンクにアクセスしてみてください。


今回の講義では、細胞内部の分子の世界を視覚的に捉えるために、David Goodsell 氏の作品を取り上げました。​彼は、米国スクリプス研究所の計算構造生物学教授で、科学的正確性と芸術性を兼ね備えた水彩画で知られる分子生物学者です。​

Goodsell 氏の作品は、X線結晶構造解析や電子顕微鏡画像などの科学的データに基づいたもので、細胞内部の分子構造を鮮やかに描き出しています。​彼の代表作には、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)やHIV、エボラウイルスなどの病原体の構造が含まれ、教育や研究の現場で広く活用されています。​

また、彼は「Molecule of the Month」という連載を通じて、毎月異なる分子の構造と機能を紹介し、構造生物学の普及に貢献しています。​彼の作品は、科学雑誌の表紙や教科書、展示会などでも取り上げられ、科学と芸術の融合の象徴となっています。​

Goodsell 氏の詳細な作品ギャラリーは、以下のリンクから見られます。​


さて、先週の優秀川柳はこちらの5句です。

始まった レーニンジャーとの 冒険だ

生化学 落とすは体重 得る単位

スケッチの 時代を進めた グッドセル

小さいの いやいや太いの 微小管

ペアワーク 仲深まるのが エエトコジャー


次回の講義は「第2章|水」です。

水の構造と性質、生体分子との相互作用の基礎を一緒に学んでいきましょう!

左の絵は、Goodsell氏によるキネトコアと染色体の接着の様子です。水彩画の淡いタッチが印象的です。


























 
 
 

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Tokyo University of Science

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