2024年度生化学川柳第十五週目優秀川柳
先週、期末試験を実施しました。
中間試験以降の6週間にわたって学んできた内容から出題しました。
試験範囲は中間試験以降の6週間にわたって学んできた内容です。具体的には、核酸や遺伝情報の解析、脂質や生体膜、シグナル伝達、生体エネルギーなど、生命現象を理解する上で重要なテーマを扱いました。試験問題は毎年異なりますが、学生の理解度を測るだけでなく、試験後も興味を持ち続けてもらえるよう工夫しています。
例えば、今年度はウシの4つの胃における酸性度の調節について出題しました。
ウシにはヒトとは異なり4つの胃があり、特に第一胃と第二胃には、セルロースを分解する微生物が存在し、ウシが草を消化できるようにしています。これにより、ウシは効率的に栄養素を分解・吸収することができます。
それぞれの胃で酸性度が異なりますが、微生物が存在する胃は酸性度が高くならないように調節されています。
一方、ヒトの胃は酸性度が高く、栄養物は消化できますが、セルロースを分解する微生物は生息できません。
胃の酸性度はプロトンポンプというタンパク質により塩化物イオンと水素イオンが胃に分泌されることで調節されています。このプロトンポンプはATPのエネルギーを利用しています。酸性度の調節にどの程度のエネルギーが必要かを出題しました。
期末試験を通じて、学生たちが学んだ知識を実生活にどのように応用できるかを考えるきっかけになればと願っています。
さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。
中間より 手応えあった 成長した(;_;)
継続が 力になるのが 生化学
新しい 知識と友達 手に入れた
川柳も 本気になって 頑張った
またひとつ 終えて近づく 盛夏の候
今年度の生化学川柳は今回で最後です。
成果があった人もイマイチだった人も、15週間の生化学で学んだ知識を今後に役立ててください。
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