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2024年度生化学川柳第十一週目優秀川柳

先週は脂肪酸と脂質について学びました。脂質は、タンパク質や糖質、核酸と異なり、基本的に疎水性が高く水に溶けない化合物です。この特性は、生物学的な機能において非常に重要です。


飽食の現代社会では脂肪はしばしば悪者扱いされがちです。しかし、近代社会が発達する以前は栄養状態が悪く、エネルギーを長期にわたって貯蔵できる脂質は飢餓を乗り越えるために重要な役割を果たしていました。


脂質は炭素の還元度が高く、単位密度あたりのエネルギー量もタンパク質や糖質の約1.5倍にのぼります。そのため、体に蓄えられた脂肪は、エネルギー源として非常に効率的です。さらに、脂肪は冬の寒さに対する断熱効果や、怪我の予防にも役立つため、適切な量を保つことが重要です。


脂質は単にエネルギー貯蔵物質としてだけでなく、細胞膜の構成成分やホルモンの前駆体としても機能します。例えば、細胞膜の流動性や選択的透過性は脂質の種類と配置によって決まります。また、ステロイドホルモンや脂溶性ビタミンの合成にも脂質は不可欠で、必須脂肪酸も存在します。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


-脂質とは 最高率の エネルギー

-得意かも 脂質極める 資質あり

-知識脂肪 両者を蓄え 単位志望

-飽和して ペアとの融点 高めたい

-贅肉は いらぬが知識は 蓄えたい


下のイメージ図は、冬眠中のメスのクマと冬眠中に生まれた子グマを示しています。冬眠中のクマは秋に大量の栄養を摂取し、冬眠中はほとんど何も食べずに過ごします。自分自身の栄養も、子グマの栄養も秋に蓄えた脂肪で賄っています。




















このように、脂肪は生存のために重要な役割を果たします。脂肪は単なるエネルギー貯蔵物質ではなく、生命維持に不可欠な多機能物質であることを理解することが重要です。

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