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2024年度生化学川柳第二週目優秀川柳

先週は、水について学びました。


私たちの体は約70%が水で構成されており、生体分子の機能も水がなければ成り立ちません。

水は、水素結合の性質により、他の溶媒と比較して融点や沸点が高く、また比熱も高いために温度が変化しにくいです。このため、様々な溶質を効果的に溶解することができます。

生化学を学ぶ上で、水のこれらの性質を理解することは非常に重要です。

たとえば、タンパク質やDNAは水がないとその構造や機能を維持することが難しいです。また、酵素が化学結合を切断する加水分解や結合する際の脱水縮合も、水が直接関与する生化学反応の例です。


このように、生命を支える不可欠な要素である水は、地球外生命の存在の可能性を探る上でも非常に重要です。

しかし、地球外の惑星で水や氷を持つことが示唆されている例は多くありません。

以前に紹介した木星の衛星ガニメデやエウロパ、イオは、表面が氷で覆われており、内部には海が存在する可能性が考えられていますが、太陽系外の恒星周りの惑星については報告がほとんどありませんでした。

しかし、今年の2月に、NASAのハッブル宇宙望遠鏡の解析により、わずか97光年先のうお座に位置する恒星GJ 9827を周回する惑星GJ9827dに大気中に水蒸気を持つ可能性が示唆されました。この発見はうお座という水との関連性がある星座で行われたのは偶然かもしれませんが、今後の研究が期待されます。


さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。


ちりつもで 水素結合 強くなる

ペアワーク 親水性より 親密性

緩衝液 僕の成績 保ってくれ

水がある その当たり前が 奇跡のよう

生命に 欠かせない水 奥深い


以下の写真は、NASAによって発表されたうお座の中にある97光年先の恒星に存在する惑星GJ9827dです。

ニュースはマックスプランクのホームページの記事、惑星については、NASAのホームページをご覧ください。














GJ9827とGJ9827dのイメージ画像です。



















うお座とGJ2827の天体図です。











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