2024年度バイオインフォマティクス川柳第一週目優秀川柳
先週は第1週目の講義を行いました。この講義では、まず全体の講義の概要説明を行い、バイオインフォマティクスの基本的な理解を深めるために必要な知識を復習しました。具体的には、科学的論文と総説の違いについて説明しました。科学的論文は、実験や観察に基づいて新しい知見を報告するもので、独自の研究成果が含まれています。一方、総説は複数の研究をまとめて整理し、現在の研究動向や課題を明確にするためのものです。この違いを理解することは、今後の研究を進める上での重要なステップとなります。
次に、バイオインフォマティクスを学ぶ上で不可欠な、細胞の基礎や分子生物学の復習を行いました。細胞の基本的な構造や機能を確認し、遺伝情報がどのように保存・伝達され、タンパク質がどのように合成されるかといった、分子生物学の根幹部分を振り返りました。これらの基礎知識は、今後の講義で学ぶバイオインフォマティクスの様々なツールやデータ解析手法を正確に理解するために不可欠です。
今週以降は、バイオインフォマティクスの具体的な手法について、より詳細に学んでいく予定です。例えばシークエンス解析や構造予測など、実際にバイオインフォマティクスのツールを使った実践的な内容に入っていきます。
さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。
–二重らせん 秘めたる情報 交差する
–複雑な 命の構造 紐解いて
–ミスドさん プラスミドーナツ 頼みます
–パブメドで 欲しい論文 ゲットする
–論文は 著者の努力の 結晶だ
以下の図はドイツの動物学者、ボベリが1899年にスケッチしたアスカリス初期胚の細胞分裂とその異常に関するものです。彼の研究は、私たちの遺伝情報が染色体に保存されているという知識がまだなかった時代に行われましたが、細胞分裂によって染色体が均等に分配されない場合、細胞が正常に機能しなくなるという結果を得ています。この発見は、細胞の機能に関する理解の基礎を築いた重要な一歩でした。
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