2023年度生化学川柳第十一週目優秀川柳賞/2023Biochemistry Haiku prize week11
先週は脂質について学びました。
脂質は水に溶けない物質で、様々な種類があります。
脂肪や油脂はエネルギーを貯蔵するための形態で、長期間の保存に適しています。
また、リン脂質やステロールは私たちの細胞を構成する生体膜を作り上げています。
脂質には色素も含まれており、例えばフラミンゴの赤い色はカロテノイドという脂質で構成されています。
動物はカロテノイドを体内で合成出来ないため、カロテノイドを摂取しないフラミンゴは白いままです。
フラミンゴの色は繁殖と密接な関係があり、色の濃いオスの方がメスに人気があります。
赤い色素は肝臓に蓄積され、フラミンゴのヒナには真っ赤な液体であるフラミンゴミルクが与えられます。
このミルクにはカロテノイドが豊富に含まれており、栄養価も高いです。
メスだけでなくオスもミルクを分泌できます。
ただし、多くのミルクを与えた親は色褪せてしまうため、美しさを保つためには継続的にカロテノイドを摂取することが繁殖能力の証とされています。
さて、先週の優秀川柳は以下のとおりです。
–フラミンゴ 脂質色素で 薄化粧
–ダイエット 脂質は敵なの 味方なの
–長鎖だね スフィンゴ脂質 わろたンゴ
–生化学 新たな友との 潤滑油
–脂肪酸 理解しないと テスト脂肪(死亡)
以下の動画は、昨年秋に札幌市円山動物園で撮影されたフラミンゴのヒナに親がフラミンゴミルクを与える光景です。フラミンゴミルクは血のように赤いそうです。興味があれば、以下のyoutube 動画をご覧ください。
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