2023年度生化学川柳第三週目優秀川柳賞/2023Biochemistry Haiku prize week3
先週はアミノ酸、ペプチド、蛋白質について学びました。
私たちの体を構成する蛋白質のほとんどは、たった20個のアミノ酸からなっています。
蛋白質は文章におけるひらがなのように、20種類のアミノ酸の並びによって様々な性質を示します。
この20種類のアミノ酸には、大きなものや小さなもの、水に溶けやすいものや溶けにくいもの、プラスに帯電するものやマイナスに帯電するものなど、様々な性質があります。
アミノ酸は、一つの炭素原子にアミノ基とカルボキシ基(酸)が結合した化合物です。
しかし、同じ組成でも、天然に存在するアミノ酸と人工的に合成されたものでは立体形状が異なります。
この違いは鏡像関係と呼ばれ、炭素原子に結合するアミノ基とカルボキシ基が左手と右手の関係になっています。
昨年、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプルからアミノ酸が見つかったとの報告がありましたが、これは生物による合成でないため、左手と右手の分子が同じ数含まれていたそうです。人工的に右手と左手のどちらかを作り出すことを不斉合成といい、野依先生はこの技術開発でノーベル賞を受賞しました。
一方、20種類のアミノ酸の中には私たちの体の中で合成できないものもあり、必須アミノ酸と呼ばれています。
ヒトでは、フェニルアラニン、ロイシン、バリン、イソロイシン、スレオニン、ヒスチジン、トリプトファン、リジン、メチオニンの9種類です。これらの必須アミノ酸は、私たちの体で蛋白質を合成するために必要であり、タンパク質をしっかり摂取することが重要です。
さて先週の優秀川柳は以下の5句です。
アミノ酸 歌詞にのせて 全暗記
似ていても 側鎖違いで 大違い
味の素 グルタミン酸 ナトリウム
両性イオン 陽陰変化 私みたい
風呂場イス ひとりじめする アミノ酸
最後の川柳をモチーフに、近年話題の画像生成AI(今回はCraiyon https://www.craiyon.com/)で絵を作ってみました。思っていたものとは少し異なり、手を加えたのでコラボ作品となりました。
いかがでしょうかね?
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