2023年度バイオインフォマティクス川柳第六週目優秀川柳賞/2023Bioinformatics Haiku prize week6
先週はトランスクリプトームとプロテオームについて学びました。
ゲノムの情報から特定の遺伝子が存在はわかりますが、
その遺伝子が実際に発現しているかを確認するには、転写産物とタンパク質の情報が必要です。
特定の条件や細胞の種類、また病気の有無によって、発現するタンパク質の種類や量が変動します。
多くのタンパク質は単独で作用せず、お互いに協力することが一般的であり、その種類や量が変動することによって機能が損なわれる場合もあります。遺伝子発現が類似している遺伝子を特定するために、プロファイリングという手法が用いられます。機能がまだ詳細には理解されていない遺伝子であっても、同様の振る舞いを示す場合、これらは関連性があると考えられます。そのため、遺伝子の存在や欠如がどのような影響を及ぼすかを詳しく調べることにより、これまでに知られていなかった反応機構や経路が明らかになることがあります。ゲノム内には、遺伝子重複によって生まれた多くの類似したタンパク質が存在し、初めは同じ配列であったものが進化の過程で変異を経て異なる機能を獲得することがあります。そのような場合に、どの遺伝子がどの条件で発現しているのかを知ることが重要です。
さて、先週の優秀川柳は以下の10句です。
-解析し 変化を捕えよ ome(オーム)の情報
-赤緑黄 違いが光る マイクロアレイ
-クラスター グラフが星座に 見えてきた
-相互作用 見出す系統 プロファイル
-プロファイル あなたと見つける 共通項
-変化のみ 抽出できる ブーリアン
-点と点/繋げて解析/k-mean
-Googleで 遺伝子調べて グッドマン👍
-Y2H 相互作用を 確かめる
-隣来ず ビクビクしながら 授業中
以下の図は、細胞内のリン酸酵素がどのような基質を認識しているかを調べるための市販のキットです。
抗原抗体反応を利用することで、類似した酵素のプロファイリングが可能になります。
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