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2023年度バイオインフォマティクス川柳第一週目優秀川柳賞/2023Bioinformatics Haiku prize week1

先週より後期の講義が始まりました。


今年度はカリキュラム改訂により、一年生の必修科目になりました。

2年生は引き続き選択必修科目のため、今年度は2学年合同科目です。

初回の履修ははなんと220名(!)、コロナによる教室の収容定員が緩和されましたが、

270名収容可能な教室は、最前列から最後列までほぼびっしりです。


初回の講義では、本講義の概要説明を行ったのち、

バイオインフォマティクスで重要となる科学論文やその発表過程について紹介しました。


皆さんは査読という論文の編集システムをご存知でしょうか?


科学論文では、査読有りと査読無しの二つの発表形態があります。

査読なしの論文は審査を経ることなく出版されます。

このため、独りよがりや根拠のない主張もみられます。

一方、査読有りの論文では、匿名の査読者によって審査が行われます。

審査の内容によっては雑誌の掲載が認められない場合もありますし、査読者のコメントに従って論文内容の修正や、追加実験が行われます。

修正内容が出版社の基準に達していると認められた場合にのみ、論文の発表が許可されます。

査読により、正確性や客観性がある程度担保されますが、新しい概念は間違っていることもあるため、

掲載後には他の研究者によって結果の再現性や検証が行われます。


PubmedGoogleScholarには、世の中に発表されたさまざまな論文を検索できます。

中には全文を読むことができるものもあります。

皆さんが興味ある研究について一度調べてみませんか?


さて、優秀川柳は履修人数も多いため、今回は10句選んでいます。

–学年の 垣根を越えて ペアワーク

–後輩に 頼られたいと 猛勉強

–1年生 若き力を 見せてくれ!!

–生命の 神秘を明かす BIで

–ゲノム数 人より小麦 なぜ多い

–あさげ飲む 昼懐石で 晩悩む

–ヘリカーゼ 絡んだイヤホン 頼んだぞ

–論文の 検索方法 難しい

–査読こそ 信頼高める 第一歩

–バイオロジー、夢はノーベル、イグノーベル


今年度のイグノーベル栄養学賞は、日本の中村先生、宮下先生に授与されました。

研究内容は、スプーンやストローに電気を通すことで、

塩味を感じやすくなって味覚の手助けに役立つというものです。











また、来週月曜はノーベル医学生理学賞の発表です。

昨年は古代ゲノムの解析が受賞対象でしたが、今年はどのような研究内容になるのか楽しみです。




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