2023年度オープンキャンパス
本日はオープンキャンパスを開催しました。
去年までは、入場者の数に制限がありましたが、今年からは制限がなくなりました。
生命システム工学科では、学生実習室を使用して展示を行いました。
当研究室のキーワードは「タンパク質」です。
今回は従来の展示に加えて、高校生でも理解しやすいようにタンパク質に関する説明用のポスターや、
タンパク質の耐熱性に関する実験結果を展示しました。
タンパク質の耐熱性を展示するとはいえ、
生卵とゆで卵を用いるわけにはいかないため、
精製された緑色蛍光タンパク質(TGP:サンゴ由来、mClover3:オワンクラゲ由来)を用いて、
異なる温度で熱処理を行いました。
ポスターでは、まずタンパク質の基本的な情報や、
タンパク質の折れたたまりや天然/変性状態についてわかりやすく説明しました。
その後、実験結果を見てもらいました。
以下の写真が、実際の実験結果です。
37℃から90℃までの範囲でタンパク質溶液を30分間処理した後の、残存蛍光量が確認できます。
TGPは37℃から90℃まで安定していることが確認されました(緑色に光っています)が、
一方でmClover3は74℃あたりから蛍光が失われていることがわかりました。
この違いはアミノ酸配列の違いによるものであり、タンパク質の安定性が異なることを示しています。
安定性をしっかり理解するためには、タンパク質の立体構造を原子レベルで理解することが大切です。
今年は制限がなくなったことで、会場はすぐに多くの来場者で賑わいました。
展示ブースでは、研究室メンバーが多くの高校生に説明してくれました。
生物学を履修していない高校生もいましたが、
わかりやすい説明に努めてくれたおかげで、多くの来場者が展示を楽しんでいました。
研究室のメンバーは朝から夕方まで手伝ってもらい、とても感謝しています。
来場した高校生の中には、将来研究室の後輩になる人もいることを考えると、とても充実した1日になりました。
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