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2022年度第3回バイオインフォマティクス川柳優秀作品発表/2022Bioinformatics 3rd week Haiku Prize

先週は多重配列比較(マルチプルアライメント)を学びました。

1対1のペアワイズアラインメントでは、同じもしくは似ている部分の情報は得られますが、

それがどのような意味を持つかはっきりしません。

複数の配列を比較することで、

どの程度(部分的に?完全に?)似ているのか、

どの生物種や遺伝子でどこまで似ているのか、違っているのかがわかります。

そのような比較を行うことで、配列情報から保存されている意味を引き出すことができます。

多重配列比較のアルゴリズムは複雑ですが、

ウェブサーバーを利用することで簡便に実行できます。

ClustalOmega(https://www.ebi.ac.uk/Tools/msa/clustalo/) はそのようなサイトの一つです。

試しにリゾチーム(糖分解酵素)を入力し、比較を行うと以下のような結果が帰ってきます。

Blastと同様に完全に一致している部分はアステリスク(*)で、

似ている部分はその度合いに応じてコロン(:)やピリオド(.)で表示してくれます。

比較を行った後はその類似度をもとに系統樹も作成してくれます。

動物(ヒトとマウス)や昆虫(ハエとカイコ)が似ていることがわかります。




















さて、先週の優秀川柳は以下の5句です、


Blastの 時間で感じる 多様性

遠縁の 配列比較 重み付け

計算量 一配列が 命取り

進化でも 変わらぬ部位が 活性部位

掃除する 天気の予測 雨なのか


来週も楽しみにしています。


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