2022年度第2回バイオインフォマティクス川柳優秀作品発表/2022Bioinformatics 2nd week Haiku Prize
先週は配列解析を学びました。
自分の興味ある配列をデータベース中のものと比較することで、
どの部分がどの程度似ているのか、違っているのかがわかります。
基本となるのは一対一の比較で、ペアワイズアラインメントと呼ばれます。
以下の図はヒト(Query:問い合わせ配列)とマウス(Sbjct:比較対象)のヘモグロビンαのアラインメントです。
ほぼ全域に渡って配列が一致(真ん中のアルファベットが同じ)、部分的に異なる箇所が見受けられます。
違っている部分に関しても、多くは性質が似ている+印で、全く異なるものは10箇所のみです。
ヒトとマウスが進化的に別れてから7千5百万年経過していることを考えると、驚くべき保存性です。
このように配列を比較するだけで、タンパク質の生物種由来や保存性が明らかになります。
タンパク質の配列の保存性や変化は、別名 分子時計とも呼ばれています。
さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。
配列の 検索なんて 初めてだ
BLASTで 出てくる生物 君の名は
学名の 主張強すぎ マーモット
分子時計 分かれた時期が 判明だ
数年後 ありがたみを知る BLASTや
来週も楽しみにしています。
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