2021年度第4回バイオインフォマティクス川柳優秀作品発表/2021Bioinformatics 4th week Haiku Prize
先週は構造バイオインフォマティクスを学びました。
生体分子は立体的な形状をとることで機能します。
立体特異性のある酵素やタンパク質は、本来結合する相手と、
鏡の向こうにある分子(鏡像異性体と言います)を見分けることができます。
タンパク質はL型のアミノ酸によって構成されていますが、
もしD型のアミノ酸で同じタンパク質が作られた場合は鏡像異性体と結合することができます。
このような立体特異性は、タンパク質のアミノ酸1次配列上に組み込まれた情報です。
もし配列から立体構造を自由に予測することができれば、望みの機能を持つタンパク質を作り出すことができます。
最近の計算機の進歩によって、立体構造の予測は格段に進歩してきていて、
望みの機能を持つタンパク質を自由にデザインできるようになる日もそう遠くないと思っています。
さて、先週の優秀川柳は以下の5句です。
謎だらけ ゆらぎを持った タンパク質
SCOPで タンパク質を 堀りさげる
RMSD 距離の二乗の 和の平均
タンパクの 構造暴く X線
ぷにぷにそう 空間充填 触りたい
来週も楽しみにしています。
ハロウィンに合わせてかぼちゃのチーズケーキを焼きました。
収穫の秋、いろいろ美味しいものがあって迷ってしまいますね。
皆さんも周りの景色や食べ物で今年の秋を楽しんでください。
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