2021年度生化学1生化学川柳第六週目優秀川柳賞/2021Biochemistry1 Haiku prize week6
先週は酵素について学びました。
約百年前、ミカエリスとメンテンは酵素の反応速度論の研究を行い、
基質−酵素複合体と反応速度の関係を表したミカエリス-メンテンの速度論を1913年に発表しました。
これによって、酵素の基質親和性Kmと反応最大速度Vmaxで反応を表すことができました。
酵素の構造がわかっていない時代に、目に見えない触媒の作用を数式で記述することが可能になりました。
現在では、酵素のどのアミノ酸が基質を認識して、生成物へと変化させるかがより詳細な解析が可能になっています。酵素の阻害剤は様々な病気の薬として利用されていることから、酵素の正しい理解によって私達の生活が改善されます。
現在認可されている新型コロナウイルス感染症の治療薬であるレムデシビルも、新型コロナウイルスが増殖するために必要なRNA合成酵素の阻害剤で、これ以外にも様々な治療薬の開発は進んでいます。
これらの治療薬とワクチン接種によって、パンデミックが早めに収束するのを願っています。
さて先週の優秀川柳は以下の5句です。
–反応の 登山を助ける エンザイム
–ホロとアポ 名前が可愛い 酵素たち
–風物詩 ホタルの光にも 酵素あり
–チモーゲン 別れを告げて 活性化
–本当に あったら嬉しい Happyase
来週も楽しみにしています。
Comments