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第3回西野研ナイトゼミ/Third Nishino-Lab Night Seminar

今日は一日プログレスレポート(PR)を行い、各自の進捗報告をしました。

PRafter会ではプレゼンテーションで心がけてほしいことを講義形式で紹介しました。

その後、ナイトゼミでは先月に続いて鮭に関連した話題を紹介しました。

先月は鮭の遡上を扱いましたが、今回は鮭の回遊と渡り鳥の関係についてです。

鮭はロシアや日本、アメリカの人工孵化・放流の効果もあり、この40年生息数が増え続けています。

鮭は孵化後、1-2年を川や湖で過ごした後、海で4−6年に渡ってベーリング海やアリューシャン列島を回遊します。

回遊サイクルには周期性があり、隔年で数が増減することが知られています。

一方、オーストラリアで夏に営巣するハシボソミズナギドリは越冬のため、アリューシャン列島まで北上します。

鮭が増えるのに対してハシボソミズナギドリの生息数は年々減っています。

興味深いことにハシボソミズナギドリの数は鮭が増える年には減り、少ない年に数が増えます。

また鮭が捕食する動物プランクトンも鮭の数に応じて減り、動物プランクトンに捕食される植物プランクトンは逆に増えます。

このような複雑な食物連鎖が回遊する鮭、半球をまたいで渡るミズナギドリの生息数に影響するのはとても興味深いです。

普段接することがあまりない生物統計学の論文ですが、どのように研究が行われているかを学ぶいい機会になりました。

今回のおつまみですが、

サラダチキンとゆで卵、スモークサーモンの和え物にキャビアをクラッカーにトッピングしたオードブルを作りました。

ワインと良く合いました。

来月はどんな話題でどんなおつまみになるか楽しみにしておいてください。

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